「なんとなく怖い」という漠然とした不安より、具体的に知っておくほうが正しい判断ができます。ここでは主要なSTI(性感染症)について、正確な知識を整理します。
クラミジア
日本で最も多い性感染症です。感染しても症状がほとんど出ないため「気づかない感染者」が多い。
感染経路:性的接触(オーラルセックスも含む) 症状:多くは無症状。放置すると不妊の原因になることがある 予防:コンドームの使用(かなり有効) 治療:抗生物質で治療可能
梅毒
近年、日本での感染者数が急増しています。20〜30代の女性を中心に増加傾向が続いています。
感染経路:性的接触・皮膚の接触 症状:段階的に進行。初期は痛みのない潰瘍が出てから一旦消える。気づかれないまま進行することも 予防:コンドームで一定程度防げるが、接触部位によっては防げない 治療:抗生物質で治療可能。早期発見が重要
HIV
感染者数は日本では欧米に比べ少ないですが、適切な予防と早期治療が依然として重要です。
感染経路:性的接触・血液・母乳 症状:感染後2〜4週間で一時的な発熱など。その後は無症状期間が続く 予防:コンドームの使用(高い効果)。PrEP(暴露前予防投薬)という予防薬もある 治療:現在の医療では適切な治療で日常生活を送れる。完治はしないが「コントロール可能な慢性疾患」として管理できる
淋病
クラミジアと同じく症状が出にくいケースがあります。また、近年抗生物質に対する耐性菌が増えており、治療が難しくなっています。
感染経路:性的接触 症状:男性は排尿時の痛み・分泌物。女性は無症状が多い 予防:コンドームで有効 治療:抗生物質(耐性菌への対応が必要なケースも)
B型肝炎・C型肝炎
感染経路:B型は性的接触でも感染する。C型は主に血液を介した感染 症状:倦怠感・黄疸など。慢性化すると肝硬変・肝臓がんのリスク 予防:B型はワクチンがある。C型はコンドームで一定程度防げる
コンドームの正しい使い方
コンドームは使い方が正しくないと効果が落ちます。
- 最初から最後まで使う(途中から使うのはNG)
- 適切なサイズを選ぶ
- 正しく装着する(先端の空気を抜く)
- 破損がないか確認する
- 使用期限を確認する
オーラルセックスにもコンドーム・デンタルダムを使うことでリスクを下げられます。
「陰性だったから大丈夫」は早合点
潜伏期間があるため、活動直後の検査は意味がありません。感染から検査で検出できるようになるまでに数週間かかるSTIがほとんどです。
検査で陰性が出ても、その後の活動で感染することもある。定期的な検査を続けることが唯一の確かな管理方法です。
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